イーロン・マスクの妻は誰?歴代パートナーと知られざる愛憎の真相
イーロン マスク 妻という検索ワードが、世界中のタブロイドやビジネス誌のヘッドラインから消える日はない。電気自動車(EV)産業を牽引するテスラを率い、スペースXで宇宙開発産業の地図を塗り替えてきた希代の天才実業家。しかし、彼がどれほど華々しい事業的成功を収めようとも、世間の視線は常にその複雑怪奇なプライベートへと注がれている。火星移住を本気で語る男の隣には、いったい誰が座っているのか。破格の野心と巨万の富に寄り添う女性たちの実像は、常に謎めいた霧に包まれてきた。
公式な婚姻関係に目を向けると、現在彼には配偶者がいない。世間が抱く「現在のイーロン マスク 妻は誰なのか」という素朴な疑問に対する法的な回答は極めてシンプルだが、その内情は複雑を極める。過去の結婚、電撃的な復縁と破局、そして婚姻関係を結ばずに子どもをもうけるパートナーシップ。セレブリティ・バイオグラフィーの枠を完全に踏み越えたその私生活は、彼のロケット開発と同じくらい予測不能で、波乱に満ちている。
イーロン・マスクの現在の妻や歴代パートナーは誰?複雑な婚姻歴と子供の真相
現在、イーロン・マスクに法的な妻は存在しない。独身だ。だが、それは彼が孤独に暮らしていることを意味しない。
彼の背後には、3人の女性との間に誕生した12人以上の子どもたちからなる巨大な家族ネットワークが広がっている。婚姻という伝統的な制度に縛られることをやめた彼は今、独自の倫理観と家族観に基づいてパートナーシップを築いているのだ。世界屈指の大富豪が辿ってきた歴代パートナーとの軌跡を整理すると、彼の人生哲学そのものが浮き彫りになる。
大学時代に出会い苦楽を共にした最初の妻ジャスティン・ウィルソン。2度の結婚と2度の離婚を繰り返した英国人女優タルラ・ライリー。音楽界の異端児として知られるアーティストのグライムス。そして、ニューラリンクの幹部であり知的伴侶とも目されるシヴォン・ジリス。マスクの愛の歴史は、そのまま彼の事業拡大の歴史と重なり合っている。
最初の伴侶ジャスティン・ウィルソン――原点となった青春と苛烈な別れ
すべての始まりは、カナダのクイーンズ大学だった。作家志望だったジャスティン・ウィルソンに、若きイーロンは猛烈なアタックを仕掛けた。アイスクリームを手に彼女の勉強部屋へ押しかけたエピソードは有名だ。2人は2000年に結婚。まだ彼が億万長者になる前夜の話である。
だが、その結婚生活は悲劇と重圧に彩られていた。生後わずか10週で長男を乳幼児突然死症候群(SIDS)で亡くすという耐え難い喪失。その後、体外受精を通じて双子と三つ子を授かったものの、家庭内の亀裂は修復不可能なレベルに達していた。
テスラとスペースXが同時に破産寸前に追い込まれていた2008年、夫婦関係は破綻を迎える。「私はあなたの妻であって、従業員ではない」と訴えるジャスティンに対し、イーロンは「もし君が従業員なら、とっくにクビにしている」と言い放ったという。彼女が後に雑誌に寄稿した手記は、苛烈な完璧主義者が家庭内で見せた冷酷な一面を赤裸々に暴き、世間に衝撃を与えた。
二度の結婚と離婚を重ねたタルラ・ライリー――映画のような再会劇
泥沼の離婚直後、ロンドンのナイトクラブで出会ったのが英国人女優のタルラ・ライリーだった。当時まだ20代前半だった彼女は、HBOのヒット作『ウエストワールド』などで知られる知性派の美女だ。出会って間もなく、マスクは彼女を自身のスイートルームへ招き、ロケットの映像を見せながら口説いたという。
この時期のマスクは、マーベル映画『アイアンマン2』にカメオ出演するなど、現実世界のトニー・スタークとしての名声を急速に固めつつあった。2人は2010年に結婚。だが、激務に追われるマスクとの生活は長くは続かず、2012年に最初の離婚を迎える。
ドラマはそこで終わらない。わずか1年後の2013年、2人は電撃的に再婚する。しかし、一度生じたひずみは埋まらず、2016年に2度目の離婚が成立した。激しい愛憎劇の末だったが、現在の2人は良好な友人関係を維持している。ライリーが俳優トーマス・ブロディ=サングスターと再婚した際も、マスクはSNS上で心からの祝福を送っている。
ポップアイコン・グライムスとの邂逅と混沌――知性と奇抜さが交差した日々
2018年、ネットカルチャーが生んだ奇妙な縁がマスクとカナダのミュージシャン、グライムス(本名クレア・ブーシェ)を結びつけた。人工知能の思考実験に関するニッチな駄洒落を投稿しようとしたマスクが、すでにグライムスが数年前に同じジョークを作品にしていたことを知ったのがきっかけだ。
メットガラのレッドカーペットに並んで登場した2人は、世界中のポップカルチャー界を震撼させた。2020年には男児が誕生。「X Æ A-Xii」という常識破りの命名はメディアを騒然とさせた。その後も代理母出産を通じて子どもをもうけたが、2人の関係は常に流動的で、「交際中でありながら別居している」という独特のスタイルを取った。
だが、関係の終焉は穏やかではなかった。X(旧Twitter)の買収と改革に狂奔するマスクの陰で、子どもの親権を巡る法的な対立が勃発。知的な共鳴から始まった関係は、裁判所を舞台にした冷徹な現実闘争へと姿を変えてしまった。
シヴォン・ジリスと拡大家族構想――ニューラリンク幹部との静かな絆
グライムスとの関係が揺れる中、もうひとりの女性の存在が浮かび上がった。脳インプラント企業ニューラリンクの冷徹な幹部、シヴォン・ジリスだ。人工知能分野のエリート研究者である彼女は、マスクの思想を最も深く理解する仕事上の右腕でもあった。
2021年秋、ジリスはマスクとの間に極秘裏に双子を出産した。驚くべきことに、そのわずか数週間後にはグライムスとの間の第2子が代理母によって誕生している。さらにその後もジリスとの間に新たな子どもが誕生しており、テキサス州オースティンにあるマスクの邸宅近くで、彼女とその子どもたちは静かに暮らしていると報じられている。
マスクを衝き動かしているのは、彼が公言してやまない「文明崩壊を防ぐための人口減少対策」という強迫観念に近い思想だ。優秀な知性を持つ人間が子どもを多く残すべきだという彼の持論は、倫理的な議論を呼びつつも、彼自身の私生活で愚直なまでに実践されている。
奔放な愛と巨大ビジネスの狭間で――天才の孤独が映し出す光と影
Netflixのドキュメンタリー『リターン・トゥ・スペース』に見られるように、ロケットの打ち上げ成否に一喜一憂し、工場の床で毛布にくるまって眠る男に、平穏な家庭生活を維持する余白など初めから存在しないのかもしれない。
極限のプレッシャー下でしか生きられない人間がいる。マスクにとって恋愛やパートナーシップは、精神的な安らぎの場であると同時に、自らの巨大なエゴと知性をぶつけ合う壮絶な実験場でもあった。法的な「妻」という枠組みを捨て去った今の生き方は、ある意味で彼にとって最も合理的な帰結と言える。
人類を火星に送るという壮大な叙事詩を書き続ける男の傍らで、パートナーたちは何を思い、何を残したのか。彼が築く特異な家族の物語は、彼が打ち上げるロケットと同じく、誰にも行く先を予測することができない。 (出典: イーロン マスク 妻(Yahoo!ニュース))